「歌う時の自分の声のイメージってどうするの?」6.いま出ない高い音を出すには

質問3:
高校生の男の子のことなんですけれど、発声した時に出にくいところがあって、高音になると不安定になるんですね。で、彼は高音もできるだけ地声で歌いたい、と言ってるんですが、、、、

Dr.松永:
これは喉頭を真上から見たところの絵です。
ここのV字型が声帯なんですね。
で、その奥が気管です。
息吸うときにパカっと広がります。
声出すときにピッと閉じます。
高い音出すときに声帯がどうなるかというと、声帯が前後にぎゅんと伸びるんです。模型でいうと、ここの喉頭軟骨と甲状軟骨の間の筋肉がぎゅっと詰まるんですね。そうすると甲状軟骨と輪状軟骨がこういうかたちでぎゅっと詰まりますと、声帯はもっと別の後ろのところについてますので、ぎゅっと伸ばされるんです。
すると高い音が出るんです。

まず、高い音を出すときのポイントは、まっすぐな姿勢で立って肩をどん!と下げます。首はできるだけ伸ばします。喉は位置を下げておきます。腹式で息の支えをとって「はー」と声を出しながら上げていきます。上げていくときに「は、は、はあー・・・」とあるところまでいったら出なくなるじゃないですか。なら、出る範囲でいいので、この感じで「イエイ!」っていうような声を出させるの。
昔、ショッカーっていうのがいましたが、あんな声です。
「イエイ!」という、それで高い音を出させるんです。
その「イエイ!」って音を出すときには、喉を下げるイメージ、肩、肩甲骨を下げるイメージ、首伸ばすイメージ、これくらいにして高い音を出すイメージで「イエイ!」とやっていきます。
「イエイ!」とやるときって誰でも高い音は出るんです。

筋肉の訓練なんです、ここまでいくと。
スポーツと一緒です。
だから、高い音出すのは筋肉の訓練やってると出せるのは出せるんです。
アメリカのエアロ・スミスっているでしょ。
あそこにスティーヴン・タイラーってロック歌手がいますけれど、彼はハードロックかヘヴィメタルの世界の人になるのかな、60過ぎててすごい高い声出してます。
で、それはっていうと、やっぱり四六時中歌ってるんでしょうね。
だけれどもそういうのっていったん慣れてある程度筋肉がついたら60でも歌えるんですよ。

「イエイ!」みたいなことをしょっちゅうやって、それも喉が痛くなったらやめるのがポイントです。やって痛くなるというのは間違い違いなんです。やっても痛くならない程度に「イエイ!イエイ!」
とやり続けて、「イー、イー、イー」という音出しながら、そのいま出ている高い音になんでもいいから言葉をのせて歌ってみる。
こんなことをしょっちゅうやってると高い音は出るようになります。
それを繰り返すだけです。