「ボイスチェック&ソングチェック♪」6.本気で歌を勉強しようと思ったらまず譜面を用意して

はい、母音を1個ずつ立てて歌ってね、って言ったの、覚えてるでしょう?
それでやってみてください。
はい、どうぞ!
・・・・・・・・・・・・
OK! そしたらね、特に伸ばすときの母音をもうちょっと気をつけてやってみてください。

あのね、この歌もそうなんですけれども、母音をきっちりやる癖つけへんとピッチがかなり崩れやすくなります。それで、どうかしら、歌の勉強するとき、なんか楽器弾きながらやりはんのかな?
「・・・いいえ」
ああ、ほんと。じゃあ何かテープとか聴きながら音とってはるの?
「そうですね」
そう。あのね、まず歌の練習されるときに、ミーシャだったらミーシャ、ユーミンだったらユーミンのアルバムとか、そういう音源を聴きながら演習されるのは、極力やめたほうがいいです。
やっぱり、歌の練習するっていうのは譜面が基本です。
で、この譜面があって、譜面のおたまじゃくしを追いかけながら、なんでもいいから何か楽器を使ってひとつずつの音をとって自分の声で歌ってみて、あえていうならそれを録音してみて、それを「さあ、合ってるかな」と聴いて確かめながら、ああ、ここちょっとフラットしてるな、とかシャープしてる、とか、なんか自分のピッチが落ちつかへんなとか、そうやってやらへんと、あの、永遠に歌なんか歌われへんです。・・・ほんとに。
だから、もしも歌を本気でやろう、ということでしたら、ぜひまずきっちりした譜面を用意していただいて、それをちゃんとピアノでもギターでも、何か楽器を弾きながらやってみてください。
で、まあ、ちょっと声を出す、ということについては、母音をしっかり意識する、ということとか、声をボールみたいに遠くに投げる、っていうことだけ意識するだけでも、ちょっとはましになられたと思います。
でもまあ、ほんとに道のりはけっこう長いん!ですけれども、あのね、歌ってね、勉強すればするほど楽しくなります。
だから本気で音楽をやりたいなと思ったら、ほんとにいろんなやり方がありますから、ぜひがんばってください。

じゃ、また『Take Five』の方、
頭の音だけ出します、気持ちゆっくりめにいきましょう♪
う~ん、いまのとこ、ファイー、じゃなくて、ファイー、ブ! です。ブ!
たぶん、あなたの場合、ポイントとして『子音が落ちる』ってことですね。
これはちょっと英語の歌を歌うんだったら致命的なことです。

●子音が落ちる
●3連譜のこなしかた

いまの歌を聴くと3人称単数現在のsだとか子音だとか、そういうのがぜんぶ落ちちゃっている、ということがありますので、そういうあたりも「英語を歌う」という限りにおいては、その英語の文法を無視しちゃうと、ほんと
ガタガタの音、ガタガタの歌になりますんで、そーれはしっかりやってほしいなというのがあります。

まず、今日の3人に共通することというのは、やっぱりもうちょっと大きなお声を出す、ということと、歌詞を大切にするっていうことですね。
それで、歌詞を大切にするためには、やっぱり英語であれ日本語であれ歌詞の意味を知っておく、ということですね。
そういう意味でいうと、ほんとは歌の練習をするときっていうのは、ほんとは暗譜してなアカンのですよね、頭の中に譜が入ってへんと、これはぜったい歌の練習にはならないです。
えー、それでいて、なおかつこう、音のまとめ方っていうのかな、それは3人3者それぞれあると思うんですけど、普遍的な共通のこととしては『母音』をしっかり出す、それから子音も落とさない、これは英語の歌のときはとても
大切です。
そして、それができるとこんどは譜割りとかリズムとか、そういうの。
人間って手を叩くとき「パン!」て、打ち付けた瞬間だけが大切で、その後の音まで意識しなかったりするんですが、この叩いたあとの音、ってあるじゃないですか、よくアフタービートなんていわれるやつです。ウラ、ともいう。
そこが、おろそかになりがちなんですよ。
だけど、それがちゃんとせえへんと、さっき言った『音が円で回り出さない』んですよ、アフタービートがしっかりしないと。
だから、そのウラのほうをしっかり感じてやらへんと、音楽は回ってこないので、スウィングしないんですね。
だから、そういうようなのはちょっと次のレベルのことなので、今日はそこまで話す暇もなかったし、みなさんもできませんでしたけれども、お三方のこと
をざっくり総評すると、そういうリズムの感じ方というのもちょと難しいかなと感じました。えー、ほんとに(歌の)道のりは長く険しいのかもしれませんが、こういうこ
とをひとつづつやっていくと歌はさらに楽しくなりますし、歌が自分の掌(たなごころ)の上に乗ってくると、もっと自由な表現ができますから、もっとうれしくなると思います。
ま、そんなことが今日のお三方に役に立つかはわからないですけれども、わたしが今日お伝えしたい内容でした。
ありがとうございました。