ボイスチェック&ソングチェック♪ Part3.エントリーN0.1 抱きしめたい③

耳聞きでやっていると何故ピッチが甘くなるかというと、自分で譜面の音を楽器でとっていくぶんには一音一音ははっきりするけれども、人の歌を聞いてだと、スラーとかタイで、音の高低のあるところでは歌手の癖とか、子音と母音のくっつき加減とかで、譜面の音どおりに聞き取れない。

その間違って聞きとった曖昧な音で歌おうとするとピッチが曖昧になります。
なので歌の練習はどこからといったら、まずは楽器が基本です。 楽器で音を確認して、その音を覚える。それを何度も何度も繰り返す。
その繰り返しをしていないと、脳と喉のコネクション、連係プレーが悪くなります。
その連携が悪いまま声を出していると声帯結節やポリープなどができて喉を傷めることになる。
ですから、はっきりいっておきますが、歌を耳で聴いて覚えるのは厳禁です! そんなことをやっていたら絶対、歌手にも音楽家にもなれないです。
だから、もし今までそういう練習をしてこられたという方がいて、今ここで私の話を聴くチャンスに恵まれたのだとしたら、これからはぜひ「耳で聴いた音をそのまま声に出す」というのだけは やめられたほうがいいと思います。