ボイスチェック・ソングチェック Part6.4.ゲド戦記 テルーの唄

エントリー3番の歌手は10歳の女の子です。
小さいころからこの歌が好きで歌ってて、もっと上手になりくて今日はここに来てくれました。

さてこのゲド戦記のテーマですけど、これを歌った手嶌葵さんて人もこの歌をすごくシンプルにストレートに歌っているわけじゃないんです。
彼女は彼女の個性をしっかりそこに出して歌っています。
とすると、小さな子がいい歌を聴いてそれを真似するのはいんですけど、小さなときからあんまり音楽に親しみすぎるこわさというのは、いちばん最初に聴いた歌があまりにもそれを聴いている子に影響しすぎてしまうこと、もっと単純にいうと、けっきょく最初に聴いたのをただ真似してしまうってことなんですよ。
そうすると上手っぽくは聞こえるんだけど、もしかしたらその子の中にもっともっと眠っている可能性をそこでカットしちゃうということもある。
もっとも、いまの歌を聴かせてもらう限りでは、シンプルにいい感じでは歌っていたと思いますが。

さあ、ではどうしたらこの曲をもっといい感じで聞かせられるかに入りましょう♪
基礎をちゃんとやっていくと、もうちょい聞かせやすくなると思います。
まずは歌詞の理解からひとつづつやってみましょう。

人間は自分の気持ちに素直に歌うとすごく上手に歌えるんです。
ところが大勢の人がいると、なんか変にうまく歌っちゃうと、コイツカッコつけてるんじゃないのと思われたり、逆に変に上手く歌っている自分に照れたりする。
ましてやお客さんがいたりしたらもっと照れたりする。
いまカメラが回っている前で私が平気で喋れるのは、毎日200人の患者さんと話しまくっているからです。
毎日たくさんの患者さんと話していると、もうこの言葉の音がどうとか頭でいちいち考えなくても患者さんの顔を見ただけで、どういう声で、どういう話し方で話しかけたらいいかわかるんです。
私のいいたいことわかりますか?