「わかりやすいセミナー、授業の発声法」5.いいお土産を持って帰っていただくには

お客さんにいいお土産を持って帰っていただく。

「今日はいいお話が聞けたかな?」

と最後にわざと?をつけてますが、実はいいお話が聞けてようと聞けてなかろうと、実はどっちでもいいんです。これまたひどい言い方ですが。
では『お客さんにお土産を持って帰っていただく』というのはどういうことかというと、話者、講師が、どれだけ良質のエネルギーをお客様に与えることができたか、ってことなんです。これが大事。

要するに『お得感』ってやつですね。
「今日ここに来てよかった!」と思えるのは、いいお話が聞けた聞けなかった、ということ以上に、その講師がどれだけ良質のエネルギーを皆さんに供与できたか、ってことです。

良質のエネルギーというのはどういうことかというと、Give me,Give meという、お客さんから何かを取ろうというようなエネルギーじゃなくて、とにかく今日ここで少しでもいいものを持って帰ってね、とにかくいいもの感じてね、とにかくみんなで成功させようよ、っていうプラスのエネルギーを聴衆がもらった感じ、というのが『お土産』になります。

ですからもちろん、メインのお話、メインのプレゼン、というのは当然必要なんですけれども「もうちょっと聞きたいな」とか「なんか今日はよかったな」とか「またこの人の話を聞きたい」と思わせるのはこの『エピソード』のところなんです。

ですから、メインのお話が100あったとして100全部話さなくてもいいんですが、このエピソードのところはちょっと考えておいてね、ということです。

でも、これをやるためにはというと、最初から最後まで、特に最後の後半において、本当に真摯にお客さんのためを思って頑張ります、頑張りました、で、よかったら一緒に頑張りましょう、って気持ち、これがそこにあるかどうか、ということで、このセミナー、プレゼン、授業が成功するかどうかというのを大きく分けます。

以下、質疑応答で、参加者の質問に答えています。

Q1:僕の声の特性なのか、伝えたいという思いがあればあるほど声が高くなってしまうのですが、どうしたらいいですか?