歌って癒せる音楽療法 No6.記憶のスイッチ

いままで話してきたことを踏まえて、ここが今日のポイントなんですが、つまり、いい歌、いい音楽というのは、それだけで音楽療法として成り立っている、ということなんです。

どんな歌、どんな曲をやるかというのは、聴き手である相手によって選ぶ必要があると思いますが、聴く人にマッチした、聴き手の記憶のなかの感動しやすいところを使うことができたら、音楽療法は成り立つ。
昔の記憶を呼び覚ますような、記憶に触れる音を出せれば、良い音楽療法になる。
その部分にスイッチを入れられるかどうかというのがポイントだと思います。

いいお芝居であれ、落語であれ、ミュージカルであれ、本当にいいものというのは見ているだけで勇気をもらえる、元気になる、
感動する、涙が出る・・・・・

つまり、完成度の高い音楽療法というのは、ある種の感動を与えてくれるものだということができると思います。