『東洋医学で喉をリラックスする方法』2.木火土金水と経絡のエネルギー

まずは五行の『相生』関係とは、『木(もく)火(か)土(ど)金(こん)水(すい)』の順番で、エネルギーが回ってゆく関係です。
木が燃えたら火になり、燃えた後の火は灰、すなわち土になり、土が集まったら山になってそこには金銀・鉱物などが産出されるようになり、金属が腐蝕すれば水になり、水を養分として植物が生れ・・・と、そういう循環するエネルギーのことを『相生』といいます。
次は、『相克』。
これは相手をやっつける、ちょうどジャンケンみたいな感じですね。グーはチョキに勝ってチョキはパーに勝ってパーはグーに勝つ、というような。
相生は順番どうろだったから便利だったんですけれども、相克はこんな感じです。
木は土に勝ち、土は水に勝ち、水は火に勝ち、火は金に勝ち、金は木に勝ち・・・と、こういう相手を打ち負かす関係を『相克』といいます。
これをもう少し説明すると、木は根を地中に張って土を締めつける、土が水の中に入れば水は汚れる、火に水をかけたら消える、火は金属を溶かす、金属ののこぎりで木はたやすく切り倒してしまう、とまあ、そのような関係です。
そんなふうにしてこの5つの元素、5エレメンツは、お互い良い方向で回ることもあるけれども、一方で一つ飛ばしに相手をやっつけてしまうこともあるよ、ということですね。
このバランスをとることで、わたしたち人間の身体が元気で、健康でいられる、というのが東洋医学のベースになってるんです。

さて、先ほど14個の筋肉があるというお話をしました。
で、これは、その14個の筋肉が木火土金水の中に含まれるっていうお話なんです。
任脈、督脈、それから経絡として心包経、三焦経、腎経、膀胱経、肺経、大腸経、脾経、胃経、心経、小腸経、肝経、胆経、とこんなふうに書いてありますね。これがけっこうメインになってくる14個の経絡です、というお話です。
それで、この14個の経絡なんですけれども、この経絡をイキイキさせるための筋肉運動が14筋体操と呼ばれるものなんですね。
ここに『タッチ・フォー・ヘルス』という素晴らしい本があるんですけれども、ここから引用させていただきました。
ここから経絡とエネルギーの関係について話していきましょう。