ていねいに歌うってどういうこと? 3.母音をきっちり歌うと歌が回りだす!

母音を発声するといのコツですが、ちょうどリンゴを齧るとき、子犬が甘噛みするときのような感じで軽く顎に力を入れて『噛む』感じ。

こうして顎にちょっと力を入れると喉の力が抜けるんです。これが顎の使い方です。

特に母音を長く伸ばすようなところでは母音を落とさない。母音を拾ってリズムにのせて歌うと、歌のリズムが回りだす。

よくJAZZを歌っている人ならわかっていただけると思いますが『スイングしなけりゃJAZZじゃない』なんていったりする。
どういうことかっていうと、リズムに乗るってことです。
では、リズムに乗るとはどういうことかといったらビートがあって、裏のビートがあって、円で表す音が上手にぐるぐる回るよ、これがいい音楽です。

その秘密は母音にある!
母音のひとつづつの音をしっかり歌うと、音が途切れることなくつながって、音が回りだす。
これが音楽の楽しいところ。
そして音が回りだすと、歌にドラマがハマりだす。

先ほど一拍をしっかり歌う、といいましたが、歌を楽しく気持ちよく、自分でもノッて歌うには、母音をきっちり歌う。口をしっかり使う。
譜面に書いてある通りに休止符がくるまでは何が何でも声を出しつづける・・・・・とやってるとその歌の持つ流れに入りやすくなります。