「声を出す時、喉がつまるのを解消するには?」 3.14筋体操②+耳揉み

ちなみに、手をぶらぶらさせながらお話しさせてもらいますけど身体の免疫を上げるのに運動が必要なので、よくみんな歩こうといいますよね。1日1万歩、とかね。
どうしてかっていうと、歩いてると当然ですけども、さっきのこのふくらはぎとかこういうところが鍛えられて血流が良くなります。ところが年とってくると腰が悪くなったり、膝が悪くなったりしてあんまり歩けなくなってきます。
じゃ、歩けない人はどうしたらいいの?
歩けない人がじーっとしてたらどんどん血流が悪くなるでしょ?
この腕振り運動、ってのがありましてね、これやるのに1回どれくらいかかるかというと、1秒もかかってないです。
イーチ、ニーイ、って、これくらいゆっくりのスピードで1秒で1回振れますねえ。1時間やると何回振れるかわかる?
3600回です。
3600回も振ってると意外とね、血流が上がって免疫力が上がるんですよ。
この腕振り運動だけでがん治してるって人も意外といたりします。
これは医学的にも正しいことです。
そんなまやかしみたいなこというんじゃない! っていう偉そうな先生もいるかもしれまぜんが、基本形として『血流』、『リンパの流れ』、これを上げるのが医療の、免疫を上げるための基本中の基本です。
ね、うろうろ動けない人、ウォーキング、ジョギングできない人、腕振り運動だけでけっこう身体の免疫力は上がります。
・・・・・・ということで、胆経です。

さ、その次。
肝臓の、肝経です。
これはどんなのかというと、大胸筋の胸肋部(きょうろくぶ)、この肋とは肋骨、リブのことですね。

これはこういう動きをします。
両手の人差し指をくっつけ、手のひらを外に返す感じで伸ばした腕を、そのままVの形に上に上げます。
よく応援団がやる「フレー!フレー!」ってやつですね。
そういう動きです。
そうそう、そんな感じです。
よいしょ! けっこうしんどいでしょ、これ。
滅多に動かさへん筋肉を動かすんで意外としんどいんやけどね。
はい、こんな感じです。

その次は、肺経。
肺ですね。呼吸器。
肺の経絡。
これが前鋸筋(ぜんきょきん)ってやつです。
このキョっていうのはノコギリって意味かなあ。
あの、ギザギザした筋肉なんです、この前鋸筋って。
こんな感じです。

手のひらを内側にして「前にならえー」みたいに伸ばした腕を、肘を頭の後方に折り曲げて、また前に伸ばす。
肘は曲げないでまっすぐのままやってもいいんですが、それはご自分のやりやすいほうで。
横から見るとわかりやすい。こんな感じです。
いーち、にーい・・・・・・
はい、これが肺経、前鋸筋です。

ついに最後になりました!
大腸経です。
これがね、またちょっと立ってやっていただかなくちゃならないねんけど、大腿筋膜張筋(だいたいきんまくちょうきん)ってやつです。

これね、「わたし内気なの」ってわけじゃないんですけど脚をちょっと内股気味の足にして、脚をぐりん!と回します。
ぐりん、ぐりん・・・・、こんな感じでね。
これも意外と、脚というか、腰がつりそうでしょ?
こんなの滅多に使わない筋肉なんです。
でも脚を動かすと腰の横あたりもすごくよく伸びていい感じになってきます。
はい! お疲れさまでした!
これで14筋ぜんぶ終わりです。

さあ、これで14個終わったわけですけど、もっと自分の身体はカタイんだ、って人は時間かけてやっていただいいてもいいし、いまのくらいですぐにほぐれた感じだぞ、楽になったって人はいまみたいな時間かけなくてもいいです。
サクサクできる人はほんとに10分くらいでできちゃう人もいます。

さ、これでまたさっきのマママママママーをやってみますね。
いきますよ。せーの!

マーマーマーマーマーマーマーーー♪

ちょっと音上げます。

マーマーマーマーマーマーマーーー♪

って、こんな感じ。どうお?

Aさん:なんか出るような気がします。
Bさん:さっきより出しやすい。

ちょっと出しやすい感じしません? ねえ。
あの、なんていうのかな。これ、こんだけ揃ってわあっとやると「なんかみんな元気かなあ?」って感じなんですけど、後でYouTubeで見ていただくとわかりやすいと思うんですけど、「あっ!なんか変わってるわ!」ってわかると思います。
なかなかここで(声)出してる自分はわからないんですけどね。
でもちょっと楽になった感じっての、ありません?

Cさん:あります、あります。

ね。
っていうのは、これだけ身体動かすといいというのと、これは東洋医学的に身体の筋肉をぜんぶ使って経絡を使ってあげて身体をやわらかくして、喉に変な力をかけないようにしよう、っていうと、いまやった『14筋体操』が非常に役に立ちます。
ところがね、「あかへんねん!忙しいねん!こんだけ時間かけてることができないわ」と、もうすぐに!これとおんなじくらいの効果出したい!という人もいると思うんですね。
で、それだといまのとまったく同じ、というわけにはいかないんですけれども、うちは大北メディカルクリニック、耳鼻科の診療所なんです。
ということで、耳を使った筋肉のいい使い方、というのをお教えします。

ちょっと椅子に座りますね。
それでまず右の方を向いてほしいんですね。ヒョイって。
右向いてください。みなさん。
それで目いっぱい、頭ぐーっと回してほしいの。
そう、ぎゅーんって。
どこまで自分が見えるか、っていうのを覚えておいてほしいいんですよ。

さあ、それで!
どんなことするか。
両方の手の指で、まず耳の上のカーブしているところに親指をかけて人差し指でつまんで、下を向きながら耳を上にぎゅーんって吊ってください。
これをこのまま数分間くらい引っぱっときます。
数分間ずーっと引っぱったら起き上がったら、こんどは耳ぜんぶを引っぱってダンボみたいな、ミッキーマウスみたいな感じで耳を伸ばす感じにしてやわらかく揉みます。ちょっと下向きながらでいいです。
で、この、袋状に曲がったところも伸ばすくらいの気持ちで、きゅんきゅんって引っぱります。マッサージしてやります。
耳ってね、ツボがすごーく多いんです。
こうやって、ギューギューって引っぱってってやるでしょ、でやってると、だんだんお耳がじーんとして、ホカホカしてきます。