大阪市立芸術創造館300DOORSセミナー 大人と子供の発声教室

テレビなどを見ていますと、びっくりするくらい歌のお上手なお子さんがいらっしゃいます。
彼らは勝手に上手になってひょいっと出てきたかというとそうではなくて、多かれ少なかれ幼いころから歌に触れ、音楽に触れて、なかにはちゃんと先生についてレッスンを受け、練習をすることで上手くなったのです。

世の中には子供のためであれ大人のためであれ様々な発声教室やボイストレーニングがありますが、そういったことを一生懸命やるあまり、逆に喉を痛めてしまっている方がたくさんおられます。
ほんのちょっとした勘違いで、ほんとうはすごいキャパシティや可能性をお持ちなのに、その力をうまく発揮できずに声を悪くしてしまっている方々がいらっしゃる。それはほんとうに残念なことです。

私のいちばんの専門は耳鼻科の音声医学です。音声医学とは、音声を医療として診ていく仕事です。
これまでに声関係だけでも13万人くらいの患者さんを診させていただきました。
声帯ポリープや声帯結節はもちろん、がんで喉を失ってしまった人の咽喉をもういちど作るための手術とか、なんらかの病気で声帯がうまく動かなくなってしまった人の声帯を上手に動かすためのお手伝いなどをしてきました。

今日はそういったことを踏まえて、音楽教育もこんなふうにしたらもっともっと面白くなる、もっともっと楽しくなる、というお話をしようと思います。

本日の骨子

1.歌を歌う前に感ずること
2.歌には歌詞がある
3.メロディを学ぶには楽器を使おう
4.リズムはやっぱり大切です
5.発声をするときに必要な実際のテクニック
6.質疑応答