腹式呼吸を知り、これを上手に使うためにNo.3肺と横隔膜のしくみ②

丹田を意識しながら息を吸うと、横隔膜も下がり、喉も下がる。
高い声の歌を歌おうとすると、どんどん喉が上に上がって苦しくなってきますが、高い声を使って歌うときでも、喉はいつも下げておきましょう、というのが昔々ヨーロッパでクラシックの声楽で言われていたことで『ベルカント』といいます。
そうやって喉を下げて歌うことが喉を傷つけずに、いい声で、遠くに届く大きな声を出すのに非常によい方法だということですね。

ですから丹田を意識して、お腹をぷわーんとやわらかくふくらませて息を吸うと横隔膜が下がって肺がふくらむ。またその状態だと肺が縮みにくいので、一息で長い台詞を喋ったり、ワンフレーズを一息で歌ったりできるのです。