声に良い飲みもの食べもの、悪いもの。1.声帯は乾燥しやすい

歌を歌っている人や声をよく使う人は、喉の調子が悪くなるとだいたいのど飴を使割れることが多いようですが、はたして本当に役に立っているんでしょうか?

1年のうちでも冬はいちばん風邪をひきやすい季節です。
この時期、本当に身体に良く、喉にも良い飲みもの食べものでコンサートや講演を乗り切りましょう、ということで、今回のテーマは『声に良い飲みもの食べもの、悪いもの』です。

声に良い、というのは、イコール声帯や喉や身体、そして心にも良いものだということです。

よく声帯は筋肉でできていると思われている方がいらっしゃいますが、声帯は粘膜でできています。
粘膜ヒダの中に筋肉があるんですね。

そして粘膜というのは粘液が出るから粘膜なんですが、湿ってなきゃならないわけです。
何で湿らせるのがいいと思いますか?そう! 水です。

水の飲み方が重要になってくるわけですが、その前に声帯のしくみを説明しますと、声帯はちょうどこんなふうに、2枚の紙が合わさったような感じになっています。
この2枚の紙を声帯だとして、こんな風に振動して音を出しているわけですから、つまりそれは空気の動きで揺れているわけで、喉にはしょっちゅう風が通っています。
とても乾燥しますし、声を出している間じゅう振動しているわけですから、炎症を起こしやすいです。

そこで喉を潤すためには水が大切になってくるんですが、ただ水をたくさん飲めばいいというわけでも、一気に飲めば
いいというわけでもありません。
これは今日覚えて帰っていただきたいんですが、一日の飲料水の適量は、体重 × 30mlです。

体重が60キロだとして、60㎏ × 30ml=1800cc
それをさらに16(時間)で割ると、
1800cc÷16(時間)=113cc
つまり、1時間おきに約100ccずつくらい飲むと適量ってわけです。

これは純粋に一日の飲料水だけの量で、
ここにコーヒーや紅茶、味噌汁などは含まれません。