「自分の声で頭の疲れを取る方法」5.食事瞑想法

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  りすらい場合はお使いの媒体の音量レベルを上げていただくか、テキストをご参照
  くださいませ。

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それでは次に、
『瞑想とあわせて行いたい五感を研ぎ澄ますトレーニング』
というのがあります。

瞑想も役に立つんですけけれども、なんかほかに何かやれることないですか?
といったら、、、あります。 
おかあさんに感謝。ま、もちろん、おとうさんに感謝する人もいらっしゃると
思うんですが、

ジャン!
これは人によってはこんなふうに言う人もいます。
『食事瞑想法』

実際そういっていいかどうかわかりませんが、これはこういうことです。

ご飯をお食べになるときひと口何回お噛みになります?
>10回噛んでないかもしれません。

あのね、日本人の平均的な咀嚼回数は7、8回って言われてます。大体。
よく噛む人で10回くらいなんですよ。
9回から10回。
ところが、9回から10回くらいの咀嚼では、味って半分もわからないんです。
どうしてか?

一生懸命もぐもぐ噛むでしょ。
噛んだら何でてきます?
>唾液が、、、

そうなんですよ!
この唾液ってのがポイントです。
もぐもぐもぐ、、、一生懸命噛みます。
口の中から唾がでてきます。
これわたしたち耳鼻科の一番専門領域の話なんで少し偉そうに話しますけど、
唾液がよく出ることによって、その唾液の中には酵素も入ってますホルモンも
入ってます、あの独特の唾液とあいまって食べものは味がよけいに引き立つよ
うになります。
そして、その唾液の中のいろんな成分と食べものの味覚成分が舌の上で混ざっ
て、そのときに味が100点満点にわかるようになるわけです。
噛まないとどうなるのか。
味わからないんです。

とにかくごはんをもぐもぐ噛んで、お米の甘さがわかるくらいまでしっかり噛
めるようになりますと、どうなるのか。
お米っておいしいなって思うじゃないですか。
おいしいなって、感動ってこと。

おしいもの食べさせてもらったらどう思う?
>うれしいですね。
そう、うれしいじゃないですか。
うれしい、ってのは、たのしい、ってのとは違うんです。
うれしいってのは、これは感謝の気持ちが入ってきます。
おいしいもの食べさせてもらうと、それがおかあさんが作ってくれてたら、おか
あさん、ありがとう、うれしい、おいしい、って思います。

やっぱり、作ってくださった方、運んでくださった方、おいしいもの食べると
やっぱりみんなに感謝できるじゃないですか。
で、感謝をしてるってのはさっき言いました。
現在・過去・未来のうちの、現在ですよ。
いま食べておいしい、うれしいって思ってるんだから。
で、ごはんと一緒に次々にいろんなものを味わうんですよ。
じわーーーんって。それを府に落としてゆく。
それもある種の瞑想にちかづく、っていうんだそうです。

だから、ごはんをそれくらい味わうにはどれだけ噛んだらいいのか?
だいたい30回から50回って言われています。
でも、それだけ噛むといいことがあります。
それだけしっかりごはんを噛むと、イライラしながらぶわーって掻きこんで食べる
ごはんの量としっかり味わって食べるごはんの量をくらべると、大体5割から7割
で満腹感が出てきます。

時間かけてよく噛んでると、頭のほうに「いま食べてるよ食べてるよ」って信号が
いくってのがあります。
たとえばみなさんがごはんを食べてる最中に電話がかかってきて、途中で電話をと
りに行ってて4、5分話したとします。すると、戻ってきて食べようとしたら、
なんだかお腹いっぱいになったような気がする。
食事中にちょっと電話で中断させられて4、5分たつと、それまでに食べた食べも
のがお腹の中で吸収を始めるんですね。
吸収しはじめると血糖値が上がりはじめます。
血糖値が上がりだすと、人間はちょっとお腹いっぱいになっ気がするんですね。

つまり、ゆっくりよく噛んで食べることで必要以上に食べ過ぎないですむので、
結果、あんまり太りません。
とすると糖尿病、脂質異常、それからまた脳疲労につながるイライラ感、こういう
のがそれで無くなっていくんです。
だからひと口30回から50回もぐもぐ噛むことのよさっていうのはそこにあります。

また、ここに来てくださっている方々というのはお声を上手に出したいと思ってらっ
しゃる方が多いと思いますけれども、喉をどうやって治したらいいのか、よく聞かれ
ます。
必要な時にはステロイド剤も抗炎症剤も他にもいろいろ出します。
だけれども1番いいのは、安全にうつくしく喉を治すのには、これなんです。
唾液が治してくれます。
唾液の中に入ってる酵素とか、パロチンというホルモン、これは喉を早く治してくれ
る力があります。

だからなかなか煙草やめられないで悩んでる人いたら、せっめてごはんくらいよく噛
もうや! いうこっちゃ。
ね、そんなふうなやり方でリラックスする、という方法があります。

この後に書いてるのは『自律神経訓練法』っていうのがあるんですけど、これもまあ
瞑想とおなじような方法なんですね。

で、そんなふうにして身体をリラックスして、よくモグモグ噛んで、ため息をバカに
せずにたまにため息発声法をやって、その声を自分の身体に使ってあげる。
そういうようなことをしますと、これがなかなか快適で脳が疲れにくいという日々を
つくってくれるということです。

他に『脳が疲れにくくなる生活の6つのコツ』なんていうので、

①ズボンを履く足の順番を変えてみる
 
スカート履いてる人はどうするんでしょね。どっちからでも一緒やん!

②笑う! 作り笑顔でもOK!

これはまた面白い話があって、顔の筋肉がニカって笑ってるこの顔、顔のかたちって
いうのは、これまたいいホルモンを出す、そういう動きだったりするんですよ。
作り笑顔でもね、まだ泣いてるよりはましなんですけどね、でも心底にっこりするため
にも、さっきのため息による発声瞑想法ってのが役に立ちます。

③鼻呼吸をする

っていうのは先ほど話しした通りですね。

④腹式呼吸をする

っていうのは、まあまあ良く言われることです。

⑤負の感情を発散する

これはね、日本プロテニスプレイヤーでタレントの松岡修造さんがいつもすごくデカ
イ声出して『ひめくり修造』なんて言われてますよね。
たしかに大きな声出すのはラクであったり役に立つことあるんですけど、どこでもか
しこでもこれできないので、「ふぅーーーーー」ってやりながら自分の身体の疲れて
る思うところに自分の声を流してってあげる、なんてのもあります。

ま、そういうようなことがあるんですけど、最後のこれ!
最後のページ見てください。

⑥十分な睡眠をとる

ってやつ。
脳の疲労を回復させる1番効果的な方法は睡眠をとることです。
睡眠には身体の疲れを回復させるだけでなく、脳の疲労回復効果もあります。
、、、とあります。
もちろんです!
ぐっすり眠れると、人間ってのはすごーく脳みその働きもよくなるし、身体の働き
もよくなります。免疫も上がってきます。

ところが寝られへんねん!
疲れてる人は。
心底疲れてる人は!
心が疲れてる人、脳疲労がある人は寝られへんねん。

じゃあ、寝られないんだったらさっき言った方法、ため息発声法をやっていただく
のがいいよ、ってお話です。

そうすると、睡眠がとりやすくなります。
もちろん、運動も役に立ちますよ。
脳みそを5%だけ使って疲れないようにしてやるスポーツはすごく役に立ちます。

昔々、お釈迦様がまだ世の中に現れる前にインドなんかで流行っていた修行、訓練
法に、釘をいっぱい刺した上に座ってヨガをする、とかね、火の上を歩く、とかね、
苦行って言われる方法もひとつの方法です。
あれをやるためにはすっごい集中力が必要です。
邪念があったら釘がブスブス刺さってイタタタ・・・ってなります、アツツツツ!
ってなります、もうとんでもないことになります。
そのためにはほんとうにすごい集中力ってのが必要です。
それができるようになると、けっこう意外と人間ってさ、超能力者じゃないねんけど
すごい力発揮したりすることもあるもんです。

で、そういうのはそういうのでひとつありなんですけど、でもお釈迦様は言いはりま
した。

苦行って必要なんだろうか?

苦行、要するにああいう自分の身体を痛めつけて集中させることも瞬間瞬間は役に
立つんですが、一生は苦行し続けられないです。
そうじゃなくて、ほんとうの修行というのは、ふだん、ふつうの生活をしながら、
ふつうにごはんを食べて、生きて、息を吸って、その中で体得するのが修行だって
考えられて彼は仏教というのをはじめられたんですね。

ですから、たまにはまあもちろん、苦行にちかいようなスポーツをやるのもありだ
と思います。
たまには痛い思いをしながらいろんなことするのもありかもしれません。

だけど、できるだけラクに、もっといえば楽しく、そしてうれしく修行できると
これほどいいことはないかなと思うわけです。

そんなわけで、今日はみなさんに『発声瞑想法』、そしてあとはモグモグよく噛む
『食事瞑想法』、この2つをお伝えしました。
これ上手にやっていただくと、ほんとにけっこう脳の疲労が減ってきて、朝の起き
抜けがちょっとよくなったり、なんかいろんな力が湧いてきたりして、またご自身
の人生にあたらしいページを付け加えていただけるんじゃないかなと思います。
今日はどうもみなさん、ありがとうございました。