「自分の声で頭の疲れを取る方法」4.発声瞑想法

* この回は音声の録音レベルが低くなっております。ご迷惑をおかけしますが聞き取
  りすらい場合はお使いの媒体の音量レベルを上げていただくか、テキストをご参照
  くださいませ。

**********************************************************************

いまやったのが、瞑想の基本姿勢をとる、基本中の基本です。
で、こんどはこのまま呼吸の方に移っていくわけなんですね。
呼吸にもいろんな呼吸のしかたがありますけれど、まず呼吸は吸うんじゃなくて、吐く
ほうからいきます。

息を吐くときに、最初は音を出さないでけっこうです。
こんな感じで出します。スースースースースー・・・・・・
まるでほそーい糸が口からずーーーっと長く出て、天まで届くような感じで。
蜘蛛の糸が逆に天に、天国に伸びていくかのぴょうな感じで、それでスーってやってみましょう。

いきますね。
ラクーにしておいて息はきます。
スーーーーーーーーー・・・
さあ、どんどんスーってやりながら天井に向かって天に向かってお空に向かって糸のように細い
長ーい空気がずーっと伸びていきます。

そして、息をぜーんぶ出したら、こんどは吸います。
スーーーー、吸うときは鼻から吸っていただいて。
また口から出します。
スーーーーーースーーーーーー
そしてまた鼻から吸います。
スーーーーーースーーーーーー

これ、鼻から吸って鼻からだしていただいてもいいんですけど、基本、吸うときは鼻、
これはぜひやってほしんですね。
出すのは口から出していただいてけっこうです。

さ、これを何度か繰り返します。
そのなかで、今日は疲れたな、しんどかったな、はあっ・・・てみなさん、ため息つくとき
あると思うんですが、こんどはこの「ため息」の息のかたちで吐いてみましょう。

こんどは吸うより短いかもしれません。
でも、できるだけ長くして、はぁぁぁぁぁ~~~~~~~って声出しますね。
ハイ、どうぞ。もしよかったら一緒にやってください。
はぁぁぁぁぁぁぁ~~~~~~・・・・・・
好きなお声でけっこうですよ。どの高さでもいいです。
息がつづかない人は鼻から息吸ってまたやってください。はぁぁぁぁ~~~・・・・

はい、ありがとうございます」
この感じでですね、自分の声を聞きながら、それでこの呼吸を繰り返していただきます。
最初のうちはね、1,2分で飽きると思います。
だけどね、これが呼吸のしかた。
あ、スーっていってる、糸みたいな。ゴーっていってる、なんかすごい、嵐みたいな。
ススススス、なんか尻切れトンボみたいな。いろんなこと感じながら。自分の息をスーと
出して感じる、っていうのはどこでもやってる瞑想法の呼吸のポイントです。

これでもね、人間、けっこういろんなことを思い浮かんでしまうんですよ。
感覚的なことが思い浮かぶのはいいとして、ついやらなきゃならないいろんなことがポンポン
ポンポン思い浮かんだり、あれやこれやとネガティブなことが浮かんで悩んだりしてしまって
いては、これ瞑想なんてやったもんじゃないですよ。

ところが。
声出して、スーとかアーとかホーとか、自分のため息に近い感じの声でいい、ってとこがミソです。

どうしてみなさんがため息をつくか。

どんなときに、ため息をおつきになります?
疲れてるときでしょ?
よく言うじゃないですか。
ため息ばっかりついてると幸せが逃げていくよ、って。
でもそれ昔の話です!
意識的にしっかりため息をつくと、脳がリフレッシュします。
・・・っていうふうに、わたしたちの身体はできてるんです。

だから「はぁっ」っていうのは、深呼吸をさせて、いい酸素を身体に入れ込むために、
まず「はぁっ」って出すんですよ。
ため息って、先に吐くじゃないですか。
ため息吸う人っていませんよね?

でも「はぁっ」って1回吐くだけじゃもったいないし、大して幸せになれない。
この吐いたため息を、「はあぁぁぁぁぁ~~~~~~~~~」って、出して聞いてやる聞いてやる聞いて
やる・・・ってやっていると、意外とホッとすることの深みが増すんです。
だから、これこそまた仏教のお話になっちゃってみなさん宗教なんか胡散臭い線香臭いぞっておっしゃる
かもしれないけれど、でもこの現代だから宗教というとなんかすごく古臭いもののように思われるかも
しれませんが、でも西暦5世紀から6世紀の間なんて「宗教」っていったら最先端だったんですよ。
パンクやったんですよ、あの時代の。ロックですよ。
だから、その時代にすごくあたらしい、元気に、健康になる方法のひとつだったんです

けど、そのなかで、お坊さんたちは『声明』なんていって、お経みたいな声をぶわーん! と出して
ずーっとやってはります。
しんどいやん、あんなん、と思うでしょうが、しんどかったらあんな長いこと、ようしはりませんって、
あれでスカッとするし、ラクになるからやってらっしゃるんです。

で、それも、じゃあ、そんなラクになるんだったら24時間やってたらいいかといったら、
そんなにはやりません。
じゃあ、どれくらいやればいいかといったら、最低10分でいいです。

何時からやったらいいですか?
夕飯食べた後ちょっと落ち着いてから10分間。
それを毎日毎日決まった時間帯にやってると、これが不思議なことに脳みそってね、
けっこうその時間にすごく反応しやすいんです。

ある日は10時10分。
ある日は5時6分から。
ある日は夜中の3時とかってバラバラにやっちゃうと、あんまりそれが育たない。
回路ができにくくなるんです。
それは何故かっていうと、脳の中にも『体内時計』っていうのがあるんです。
その時計の中にプログラムを組み込んでっいってやると、脳神経にいい刺激を与えられる、
ってのがあります。

じゃあ、その時計、いつどうやって時間合わせるの? 
っていうと、これがやっぱりさっき言った、お天道様です。
朝起きぬけにパーンと太陽をしっかり見て2、3回深呼吸をして、それだけで目の中に
ぐーっと入ってきた太陽光線が頭の中の『松果体』にスイッチを入れます。

ハイ! 今日一日のはじまり!

そうすると、それから16時間後には眠くなってきます。
朝の8時にお天道様を見た人は24時、12時ですね。
シンデレラじゃなくてもその時間には眠くなると。
だからもうちょっと早く、6時くらいにそれやった人は夜の10時くらいに眠くなります。
・・・そんな感じになります。

ま、だから、脳みそというのは、いつも決まった時間、もしくは近しい時間にちゃんと刺激を
入れてやると、脳神経がいい感じで成長する、ってことなんです。
そのためにこの『発声瞑想法』というのがあります。

まず身体をラクにして身体のそれぞれの部分の重さを感じます。
重さを感じられたら次は徐々に身体があったかくなってくるのを感じます。
どんどん血流がよくなってきます。
そのなかで、まず息を吐く、スースースースー・・・
慣れてきたらもうここで声をだしてもかまわないです。

さっきお鼻から吸ってお口から息を出す、っていいました。
どうしてか。
鼻から吸って鼻から出すとですね(そういう呼吸法でもいいんですけど)、
ちょっとハミングみたいになっちゃうんです。
鼻から吸って鼻からフーーーーって出すと間違いなくハミングになって
歌いだしたくなっちゃいますね。
だから口から息を出すときは、ため息ふうに「はぁーっ」ってやってほしいの。

じゃあ、口から吸って口から出すのは? 
といったら、これね、呼吸って口から吸って口から吐くと、副交感神経じゃなくて
交感神経がよくなります。
目が冴えてきちゃうんです。
ちょっとドキドキしてきて血流も悪くなります。
よくダーッと走っるでしょ、足ったあと「はあーっ」て深呼吸なんてできませんよね?
ハアハアハアって口で息してます。
要するに、口で吸って口で吐くと、心も体も活性化しすぎちゃうんです。
あんまりまったりできない。
だから吸うのは少なくとも鼻から吸っていただきたい。

これをぜひ、1日1回、10時10分だったら毎日10時10分から、
いまの自分の声を聞きながら。
最初は2、3分でけっこうです。
慣れてきたら5分、10分と伸ばして。
10分もできたらすごいことです。

それを宗教の中ではもっともっとやらせるために『お経』を唱えさせてるんです。
般若心経、法華経、般若心境、いろんなお経がありますが、そうやってお経を唱えることで、
自分の声を聴きながらフィードバックして心を落ち着けてゆく、っていうのが、
実はお経をあげることの良さのひとつです。

ゆったりして、スーーーーーと、息の音だけでもけっこうです。
だけどもそこに「あーーーー」と声をだしてあげるのもいいです。

それでまた、その自分で出したため息の声、周波数っていうので自分の身体の疲れているところを
癒す、ということも、実はできるんです!
人間の身体というのは、脳みそには脳みその固有周波数、脳みそ独特の揺れの周波数、目には目の、
鼻には鼻の、お腹にはお腹の、腎臓には腎臓の、それぞれの周波数があります。

人間、腕を身体にぴたっとつけて直立して止まっているときにも実は細かく揺れています。
それは人間の身体だけじゃありません。
ありとあらゆるものが揺れています。
こういう分子の中に、もっと小さな原子というもおがあり、でまたその中に中性子だの陽子だのが
入ってて、もっともっと小さいと最近は『カミオカンデ』なんていう日本の素晴らしい研究機関で
わかってる『素粒子』なんていうのがあって、そういうとこまで細かく物って小さくできるんですけど、
それっていつも揺れているっていうわけですよ。
みなさんも含めて。

じゃあ、揺れてヒューンって飛んで行ってしまったら?・・・・何もないです、モノは。
でもある程度、電気の力とかいろいろな力で、その揺れてるやつがひとかたまりになってくれて原子だの
分子だの、わたしたち人間だのになってるんですけど、ひとつずつのところは実は細かく揺れてるんですね。

だからそれぞれ臓器にも、それぞれの固有周波数ってのがあります。
こういうのはこのパワーボイスセミナーでも何回かお伝えしてきたことがあるんですけれども、
周波数を使うことで身体を良くするという医療がありまして、
『周波数医療』とか『周波数医学』と言われています。
とにかく、身体のいろんな部分が揺れてる、ということなんですね。

でね、人間って不思議とこれが自分の身体のどこかが疲れてて病んでいるというか、
うまく動いていないところを元に戻そうとするときに「はぁー」ってため息ついてる、
そのため息の音の周波数がそれいいい効果を与える、なんてのもあったりするんです。
だからため息ばっかりついてると身体によくないよ、心によくないよ、夢が消えるよ、じゃないんです。

ですから、これからは、「はぁー」っていったら、これ役に立つんや、うわあ ♡って思っていただいて、
そのまま発声をやっていただくと、なんとはなしに「アホらし!」ってなってきます。
でも「アホらし!」って思ったら、これシメタもんなんです。
さっきまで悩んでた気持ちが吹っ飛んじゃったら、もうラクになりますよね。
・・・ため息にはそういう、効果効能があります。

その効果効能をこの瞑想法に活かそうってわつぃが考えたのがこの『発声瞑想法』です。
ま、一度。やってみてください。
ほんとにダマされたと思ってやってみてください。