「腹式呼吸の秘密、その3!」2.腹式呼吸と胸式呼吸

だから、簡単に絵に描きますと、首はこんなふうになってます。
そうするとここに喉頭があって、上のほうに行くと、当然ですけど広いところから狭いところに
いきますから、のどギュッって詰まります。

じゃあ、どうすんの? といったら、喉を下げておきましょう、いうことになるんです。
え? 上に吊り上げる筋肉が24本あって、下に下げるのは2本しかないのに?!
この2本を鍛えるんです www

でも、2本鍛えるだけではなかなか喉は下がらへんのです。
そこで、腹式呼吸いうのが出てくる。

さ! 腹式呼吸、ではどういうふうにして上手に働かせるのかといったときに、丹田、
ね、おへそのちょい下、性器のすこし上のところ、ここを意識して横隔膜を下げます。
横隔膜、肺の底の筋肉板が下がると、そうすると肺も下がるんです。
だけど肺はぽてっと大きく、空気をたくさんはらんでます。

空気の入るところ、肺の前はここまでなんです。
お腹はこれだけ出てますけど、これはお腹の筋肉ですからね、間違えんといてくださいね。wwww
こんなところまで空気は入ってませんよ。

背中側の肺はここまで。
肋骨の1番下のところですからここまであります。
それを横から見ると、前はここ、後ろはここまで。
こんな感じで後ろのほうが実はたっぷり入ってます。

さあ、ここまでが肺で、ここからがお腹。腸なんですけれども、でもなぜかおへその
下のほうのここんところを、ぐーんと外に出してやると、横隔膜すごく下げやすくなります。
横隔膜が下がると肺が下がる。
さあ、肺には何が付いてるか?

これ、お喉の模型みたいなもんです。
これ気管です。
はい、これが横隔膜。(赤いところ)

さあ、横隔膜が広がるということはどういうこと? というと、
横隔膜はちょっと平べったくなります。
そうするとこの分、横隔膜が下に下がると、とうぜん肺もこれだけたくさんふくらみます。
でもこれ、肺が下のほうだけちょっとふくらむということはなくて、肺が下のほうにひっぱられると
実は気管も下のほうにちょっと引っぱられます。
そうすると上のほうの気管もちょっと下のほうに引っぱられてるんで、
なんと喉も下のほうにちょっとひっぱられます。

さ。これでわかったいただけると思うんですけれども、いわゆるベル・カントというやつ。
声をラクに出すためには、横隔膜を下に下げたら、自然と気管支も気管も下のほうに下がるので
喉も下がるんです。
これがベル・カントの基本です。

そうすると高い声出しても喉があんまり上に上がっていきませんから
マーマーマーマーマーマーマー ごめんね、わたしもあんまり上手じゃないんで、ここらへんが
限界になりますが、でも比較的「マー、マー」っていう高い音を横隔膜を下げといたほうが
出しやすくなるんです。
これが腹式呼吸のやりかた。

ところが胸式呼吸。
これもちょっと話しておきます。
こんどはお腹はぜんぜん外に出さない。
グッとむしろお腹が凹んじゃう。
じゃあ、どこに空気入るの?
肺の上のほうに入ります。
いわゆる鳩胸、って感じです。
こういう感じでいきます。

で、これがこういったときに、こっち側になって、でも喉も一緒に上に上がったらあかんねんね。
肺の上のほうはふくらますけど喉は下げてって、こういう技が必要になります。
それで「マーー」って、これも高い音がだしやすくなります。

どっちのほうが高い音が出んねん?
これは人、それぞれなんです。
好きなほうを選んでいただいたらいいんですね。
で、このことは後でちょっと息の支えにもつながりますから忘れないでおいてほしいんですけど、
でもここいらへんは個人差です。

ちょっと腹式呼吸のままで話します。
とにかくお腹をどん!と出して喉下げて「マー」低い声とか、高い声で「マー」とかいろいろ
やってるんですけれども、ここで、ジャン!

取りいだしましたるは、風船。
これ風船です。
あの、いまから阪神タイガースの応援に行こうってわけじゃないんです。
だけど風船だします。どうしてか。

この風船を肺だと思ってください。
1個ずつの肺。
わたしたちの肺の中にこれだけ空気が溜まってるとしましょう。

それで息だすとき。
どんなふうな出し方がすごくきれいな息の流れになると思います?

少しずつ・・・

そうですね。少しずつ。
じゃあ、もしこれがご自身の肺やとしたら、どういうふうに肺に力をかけてやったらいいと
思います?

下から。。。

違うんです。
いま言いはったやん、少しずつ・・・
少しずつ空気だすためにはどうしたらいいと思います?

ちょっとずつ開く。

その通りなんです!
ちょっとずつ息だすのに肺触る必要はないんです。
ここを開くだけ。すこし。ほら・・・
そうすると、この開く力の加減っていうのは、喉でしてるんです。ここらへんで。
肺はあとは勝手にしぼんでってくれるの。
そうするとこれがかなりゆるくなるまでは、おんなじように「マーーーーーーーーー」って
できるわけなんです。
そしたらこっちのほうに力入れずに、こうやって最後の最後まで空気をきれいに使おうと思ったら
ぎゅうぎゅうやらない。これ(肺)ゆるめるだけ。
ね、ここがポイント。

さ、じゃあ、こっちのほうはぎゅうぎゅうしないで、それで声をずっと長くロングトーンで
出すためには、どうしたらいいだろうか?

ぎゅうぎゅうしない。なるほどな。
ぎゅうぎゅうはしないけど、むしろクイクイしようかな、という www

こうやって肺に空気たくさん溜まってます。
これパッと口あけたら、ゆるゆるーと空気が出るんですが、そのときに押しちゃダメ!
って言いました。
でも、できることならこれを押しはしないけどちょっと外から引っぱってやる力を
与えてあげてほしんです。

そうするとどうなんのん? というと、
これ、ますますゆっくりしぼんでいくわけなんですね。

そんなことできるの?
できるんです。

まずガラスのちょっと大きいビーカーがあるって考えてください。
下はゴム板が貼ってあります。
そのゴム板には棒が付いてます。
この棒を一生懸命ぎゅん!って引っぱると、下の方がポコッてふくらみます。
イメージとしてはトイレのゴボゴボするやつ、あるやないですか。
それを逆向きにぎゅっと引っぱったような感じです。
そうするとこのビーカーの中は陰圧、、、陰圧っていうのは圧力がちょっと減るんです。
そうするともし中にさっきみたいに、こういう風船みたいなのがあると、それだけで
風船がぽわんってふくらむんです。
もしくは、ふくらまないにしても縮みにくくなるんです。

この下から引っぱる力というやつこそが、横隔膜下げて、お腹を外にボンと出す、
っていうこれになるんです。
そうすると肺、縮みにくくなるの。
そうしたら、最低、最小限の空気で「マーーーーーーーーーーーー」っていう
ロングトーンがずーーーーーっと出せる―――
それも、あんまり音を揺らさずに、ヴィブラートもかけずに同じピッチで
「マーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
と、ずっと長く出せる。

どうしてそれができるのか。
お腹だす、肺の入ってる、、、入って剥き出しじゃないからね!
この胸の中に入ってるでしょ。
胸と肺の間って隙間あるんですよ。
その隙間あるところの圧力をちょっとでも下げるためにいうたら、お腹だしたらいい。
丹田をどんと外に出してやったらいい。
そしたら肺が底のほうに沈んでいって、たっぷり空気が入る、「あー」って声だしてても
お腹を出しといてあげたら、ずーっと肺はしぼみにくくなって、声は長くつづくーーー
ってことになります。

ところが、ここでお腹が上下しちゃったり、よく世間では勘違いされてはるんですけど、
腹式呼吸ってのは外にお腹を張ることなんですけど間違って中に入れちゃってる人がいます。
きゅ!ってお腹を固くしちゃってる人がいます。
そうすると陰圧がかかりにくくなるんです。

また逆に、お腹に力入れてみたりへっこましたり、力入れたり凹ませたり、変なふうに
やってしまうと、、、聞いててね。
最初はふつうにやります。

お腹を下げて、丹田に力をちょっとこめて、横隔膜も下げる感じで、息をたくさん吸います。
さあ、肺にはたっぷり空気が入って、ロングトーン。

マーーーーー

ですが、ここからおなか動かしていきます。

マーアアアアアアアアア・・・

これ口はなんにも変えてません。
お腹だけをフガフガフガフガしてるだけで音こんだけブレます。
そしたら歌ちゃんと歌おうと思ってるのに、うえをむーいて、あーるこーおおおお
ってやろうと思ってるのに、◆△×○☆・・・・って、
こんなピッチのとれない歌になっちゃうんです。