2014年1月28日 公開

子供のための発声訓練

今週の土曜日は毎月1回、開催しておりますパワーボイスセミナーの第32回目です。
内容は子供のための発声訓練。

よく歌手や声優を目指して歌の練習をされる方は大勢いらっしゃいますが、純粋に音楽をやろうと思われる方は、だいたい小学校高学年か中学校に入ってからの方々です。
ところが、4,5歳のいわゆる幼稚園や小学校1,2年生といった幼児、小児というジャンルのお子さんたちは自分の意志というよりも最初はお父さん、お母さんの夢の代弁者として音楽を始められることが多いようにお見受けします。

それを悪いこととおっしゃる方もおいでになりますが、決してそうとは思いません。
実際、お受験にしても、スポーツ選手をご両親が鍛え始められるのも、ほぼ同じく幼児、小学校低学年からということが大半だからです。
ただ、残念なことにこの小さなお子さんたちに正しい歌唱指導をすることのできる先生が少ないのが現実です。もちろん、子供だけでなく大人に対しても正しい歌唱指導(語弊があるといやなので、あえて言いますと一番、無駄のない楽な発声法の学び方とでも申しましょうか。)をしてくださる先生が少ないのが実情のようですね。

世の中にボイストレーナーとしてお仕事をしていらっしゃる方は本当にたくさんおいでですが、この方々はほとんど全員が最初から歌が上手な方だったということがあるようです。

そのために、あまり発声ができていない、歌うコツがわかっていない人の気持ちになかなかなれないということがあり、どこをどうやればこんなに無理な発声をしているのかわからないというトレーナーたちが多くなってしまうのです。
そういった状況のもと、あまり楽に声をだすことを学んでいない子供たちがたくさんいるために、彼らは両親のため、先生のため、まわりの環境のために一生懸命声を出し続け、「小児結節」という声帯ポリープの孫のような声帯にタコをつくってしまうことが少なくないのです。

こういう頑張り屋のお子さんたちが大北メディカルクリニックにはたくさんおいでになられます。

この現状にすこしでもお役にたてればということが、今週末のパワーボイスの趣旨といったところです。お子さんのためにも、その親御さんのためにも、そして、そういった生徒さんをお持ちの先生たちにとっても役に立つ「子供のための発声訓練」。

お時間がお許しになられる方は一度、のぞいてみてくださいね。
日曜日からはあちらこちらで天才歌手現る!ということになると嬉しいなあ。