2013年7月29日 公開

ボーイソプラノの響きが病気に?

暑さに参りながら、仕事が終わり自宅に戻ってビールを一杯、、、

こんな時には思わずクラッシックでも聞きたいなあ、なんて時はありませんか?
特にウィーン少年合唱団の声なんてのもいいなあ、なんて思うことがあります。

彼らの声に代表されるのはボーイソプラノ!

このきれいなボーイソプラノも男の子たちが第2次性徴期を迎え、だんだん大人の男になっていくに従い、テノールに 近くなっていきますね。

ところが、人間の脳と言うのはある意味、本当によくできているんです。
一旦、インプットしたものはそれを保持しようとするわけです。

人は一般的に、自分の声はこれぐらいの高さが自分の声だという具合に、知らない間に脳に インプットしてしまっています。

ところが、自分の体が急に大きくなり、喉も急に大きくなってくると、必然的に声も低く、野太くなってくるので、これが最初に脳にインプットされていた音とあまりにも違う場合には脳がこれは自分の声ではないと判断し、声が出せなくなってしまう、ということもあるんですね。

これをよく「声変わり」なんていいます。「変声障害」というのも同じです。

しかし、ここでああ自分は大人になっていくんだなと理解して、徐々に声の出しやすいやり方を見つけて喉頭のコントロールができるようになると、問題はなくなります、、、

ところが、なかには大人になることを精神的に受け入れられず、この昔のボーイソプラノだった時代の高い声に執着し過ぎるあまり、低めの声を出すように成長してしまった喉頭という楽器についていけずに無理な発声法を選ぶことで、声が出にくくなってしまう方もいらっしゃいます。

確かに可愛らしく清らかなボーイソプラノ。

しかし、永遠に続くことがないゆえに、素晴らしい声と思えるのですが、大人になってもそのままだとなんだか不自然だなあという感じがしなくもありません。

私たちは上手に声変わりができなかった方々には心地よい発声法となぜ自分にそういう喉頭が神様から 与えられたのかというお話をしながら、いい声でみんなが話し、歌えるように 日々、お話をしています。

「あ~!」

皆さんのお声はいかがですか?