ボイスチェック&ソングチェック♪ Part3.エントリーN0.3 アリア②

Cさんの場合、アとオの母音で音が変わるところで力が抜けちゃうんですね。そういうときはやっぱり腹筋なんです。
そこをしっかり締めて歌えるともっと歌がまとまってくると思います。

Dr.松永「でも、どうですか? さっきより歌が流れるようになってきませんか?」
Cさん「はい、流れるようになってきました」
Dr.松永「では、それでちょっとやってみてください」

いまのは女性で声楽やってらっしゃる方だったんですけど、

i e a o u

と母音があるなかで、iとeのことを狭母音、aとoとuは広母音といって、実は狭い母音の発声と広い母音の発声では口の形が変わるだけじゃなくてエネルギーの伝わり方とか、エネルギーのかけ方が
ぜんぶ変わってしまうんです。
身体のエネルギーもそれぞれちょっとづつ違う。
だからそれを上手にコントロールできるようになると、どこかでエネルギーが滞ったり、エネルギーが漏れたりしなくて曲全体の緊張感が保てるのでいい曲に仕上がる。
とくに声楽曲のようにビートとかリズムのことより、母音で曲を支えるような曲はなおさらです。
もちろん、さっきのような軽音楽でも、母音をきっちり歌うとピッチがズレなくてすむ、ということがあります。

では、ここまでで何かご質問はありますか?