ちょっと学習・音声医学

3.呼吸のしくみ

声を出すには、息を吐くことによって肺から上がってきた空気が必要です。
息を吐く、また息を吸う「呼吸」とは、必要な酸素を取り込み、不要になった二酸化炭素(炭酸ガス)と交換することです。

なぜガス交換が必要になるかといえば、体内に取り込まれた栄養素を燃焼させてエネルギーに変えるためには身体の組織の隅々まで酸素を行き渡らせる必要があり、またエネルギーが燃えた後に細胞から不要になった二酸化炭素を取り除くことが必要になるからです。

息を吸う、息を吐く、といちいち意識することなく常時無意識に行っている呼吸ですが、それは私たちが生きていくうえでは欠かすことのできない行為なのです。 

人間が生きるために必要なものは何かといったらまず空気、とりわけ酸素が必要です。
その次に水、その次に食物が必要です。

たとえば、人が食べ物をいっさい摂らずに水だけしか摂れない状況におかれたとしても1日や2日で死ぬことはありませんが、空気がたった5分間、脳に届かなければ、脳死となります。

また食べものを食べなくてもすぐに苦しくなることはありませんが、呼吸に関してはたとえ1分でも呼吸が止まったら非常に苦しいものです。 

ところで、人は一生のあいだに何回くらい呼吸すると思いますか?

だいたい1分間に15~17回の呼吸で8000mlの空気を出し入れしていることをヒントとして考えてみてください。 

答えは約6億回から7億回です。

想像するのも難しいくらいの数字ですね。