ちょっと学習・音声医学

2.「言葉」ってなに?

声はどのようにして言葉になるのでしょうか?
声が声帯から出てくることは前の章で説明しましたが、声を出すことと言葉を話すことは同じではありません。言葉の「音」を作る過程を構音、または調音、発声といいます。

息を吐くことによって肺から出された空気が声帯を通り、舌、あご、唇、軟口蓋などの構音器官により形を変えて、いろいろな音になります。声帯を変化させると声が高くなったり低くなったりはしますが、それだけでは「あいうえお」という発声にはなりません。あごの開き具合や唇の形、舌の位置によって音が調節されることによって音の波の形が変わり、「あいうえお」になるのです。

日本語では「あいうえお」が母音(ぼいん)です。
母音とは舌や歯、唇や声門で呼気を止めたり、摩擦音を作ったりしない有声音のことです。
(有声音とは、呼気の流れによる声帯振動によって生じる「声」を伴う言語音のこと)
母音はすべて有声音で、声帯が振動をともなって発する音です。
口の開き具合や舌の位置、口蓋帆による鼻腔への通路の開閉によって音色が変わります。 

言葉を話すうえで母音とともに必要なのは子音(しいん)です。
子音とは、歯茎や舌や唇などで母音とともに出す音で、口の中で 唇、歯、舌で息を意図的にさえぎるなどして出しますが、息をさえぎったり、せばめる場所、呼気が鼻腔へ流れるかどうかの違いによって、閉鎖音・摩擦音・破裂音・鼻音などに分けられるほか、声帯の振動をともなうか、ともなわないかによって有声子音と無声子音に分類されます。
これらの母音と子音の組み合わせで、やっと日本語の50音となります。
また母音と子音の他に半母音というものもあります。
「う」に近い口の形から出る「わ行」と、「い」に近い口の形から出る「や行」です。

有声音とは声帯が振動する音で、声帯が振動しない音を無声音といいます。
母音はすべて有声音ですが、子音にはv/g/z/d/n/f/b/m/y/r/wの有声音とk/s/t/h/pの無声音があります。