ちょっと学習・音声医学

4.呼吸器官のしくみ その2

呼吸器官についての説明を続けます。さて、呼吸における「主役」級の器官とは一体どの
器官なのでしょうか?


肺とは左右の胸の中に一対存在する臓器でスポンジのように柔らかくて弾力性があります。
主に酸素と二酸化炭素のガス交換を行っています。鼻から吸った空気は喉、気管、気管が
枝状に分かれた気管支を経て、気管支の先につながっているぶどうの房のような肺胞に届き
ます。肺胞の表面には毛細血管が分布していて、吸い込まれた酸素は肺胞から毛細血管へ
移り、 二酸化炭素は逆に毛細血管から肺胞へ移ります。これがガス交換です。

横隔膜
呼吸における主役は横隔膜です。胴体の上の方にある肺の部分(胸腔)と下の方の胃や腸と
いった内臓のある部分(腹腔)とをわけているドーム状の筋肉でできた膜です。息を吸い込む
時に使われる一番大切な筋肉です。腹式呼吸をする時に横隔膜が縮むことによって胸腔を
下げて、肺を拡げる大きな役割を担っています。

化学の実験で使ったフラスコのような形を思い浮かべて下さい。フラスコを仮に胸骨、肋骨
脊椎からできている骨の入れ物と考えます。その入れ物の中に肺があり、フラスコの口の
方は喉を示します。そしてこのフラスコは底が抜けていてゴムのような横隔膜が張られて
いる、と考えてみて下さい。息を吸う時には底にあたる横隔膜が下向きに拡がるのでフラスコの
容積も拡がり肺も膨らみます。息を吐くときには底にあたる横隔膜が上向きに縮み、肺と骨の
入れ物(胸腔)の弾力もそこに加わり、空気が肺から押し出されるのです。

横隔膜の収縮(肺の拡大)=吸息

横隔膜の弛緩(肺の収縮)=呼息

です。