ちょっと学習・音声医学

4.呼吸器官のしくみ その1

呼吸とはどういうものかについては前述で少しふれましたので、ここではその「呼吸」に関連する
身体の器官について簡単にご説明します。

「咽頭」
「のど」と呼ばれる部分。脊椎動物固有の器官で、鼻腔・口腔の奥から食道までの部分です。
空気と食べ物の通り道であると同時に、のどを開けたり閉じたりすることにより、色々な音も
作っています。

「喉頭」
身体の外から「のどぼとけ」として触ることができます。(下)咽頭に取り囲まれ気管の上に
あります。甲状軟骨という軟骨と輪状軟骨という軟骨に囲まれた筒のような形をしていて、
その下が気管となって肺につながっており、呼吸をすると、この管状の器官の中を空気が
出入りします。 食べ物を飲み込む時には上下に動いて、食べ物が気管や肺へ誤って入り
込まないようにする役割があります。

喉頭の中央には声帯があります。以前「音って何?声って何?」で少しふれましたが、喉頭の
左右の壁から出ている一対のひだ状のものです。呼吸時には開いて空気が通り、発声時には
左右から真中へ寄ってきます。その隙間を肺から吐き出された空気が通過 して、声帯は楽器の
リードのように振動し、その揺れが空気を伝わって音が出ます。

喉頭蓋
気管の入り口である喉頭にある「ふた」のこと。舌の付け根のすぐ後ろにあり、普段は開いて
いて空気が出入りしていますが、飲物や食べ物を飲み込んだ時には、それらが食道へ行くように
反射的に喉頭をふさぎ、誤って気管に入らないようにしています。もし誤って飲物や食べ物が
気管に入ってしまうと、反射的に咳が出て吐き出します。